私たちは生まれたとき、
とても小さな世界に生きている。
親がいて、兄弟がいて、
その温もりの中で世界は完結している。
お腹が空けば泣く。
眠たくなれば眠る。
とてもシンプルな世界。
言葉がなくても十分通じる世界。
でも、いつか
その小さな庭では満足できなくなる。
もっと遠くへ行きたい
もっと面白いものを見たい
もっと知りたい
そんな衝動が、湧き上がってくる。
危ない
駄目よ
そう言われても、止まらない。
それは反逆でも、逃げでもなくて、
自然な流れなのだ。
安心できる場所があるからこそ、
人は外に出ていける。
安心って、同じ人と、同じことを繰り返す中で育つ感覚。
それは大切な土台。
でも、それだけでは満たされなくなる瞬間がくる。
誰にでもある小さな転機。
先ははっきりしない。
それでも動いてみたくなる。
何度ころんでも、
立ち上がって前に進んでみる。
そのとき、人は
自らの手で未来をつくり始めている。
