S:先生、自粛期間もとりあえず終わりましたが、飲食業を中心に苦しい経営状況の会社も多くなっているようです。リモートワークなど働き方も大きく変化したし、この先、心配だという声をよく聞きます。
K:うむ。従業員を多数抱えている経営者は正念場じゃ。トップは常に孤独じゃが、社会の先行きが見えないときは、更に身にしみるじゃろう。最後は自分の判断じゃからのう。
じゃが、どのようなときも、必ず活路はあるものじゃ。それをどこまで信じて進んでいけるかじゃ。
S:僕は無理だな〜。そんなに強くないもの。
K:誰だって、最初から強いわけじゃない。誰だって、助けてほしいし、正解を教えて欲しい。
だが、最後は自分で決めるしかない。
S:先生、どうしたらいいでしょう。
K:よいか、経営者に限らず、人生がうまくいかないとき、人はもがき苦しむ。
そして、誰かに頼りたくもなる。
じゃが、本当に信じるべき相手と深くつながっていなければ、誰かにアドバイスをもらっても無駄になってしまうのじゃ。その相手とは誰だかわかるか?
S:え〜、誰だろう? 僕だったら、神様に頼りたくなります。
K:神様か。ある意味正しい。
じゃが、この場合の神様とは、この苦境を乗り越えた後の未来の自分じゃ。
S:未来の自分!?
K:そうじゃ。心の奥深くに、この苦境を乗り越えた後の未来の自分としっかりつながっているイメージを入れ込むんじゃ。グラグラする現在の自分の手を引いてもらうのじゃ。
そして、未来の自分から、励ましやねぎらい、信じる力をもらうのじゃ。未来と絆を深めることで、現在の孤独を癒やし、必要なアイデアや、必要な行動が取れるように活力を増やすんじゃ。
これは慰めでもなんでもないぞ。
望む未来を達成したいときに使えるテクニックじゃ。
フラクタル心理学は、本当に変わりたい人を救出できる心理学じゃ。