「楽園を追放された女」は実体験が元になったストーリーですが、
実は、これだけでは終わらない波乱万丈の旅でした。
ビーチでの騒動のあと、
山へも連れていってもらったのですが、
もう少しで遭難しそうになったのです。
ほとんど24時間山中を歩き続け、
足の爪が2〜3枚剥がれました。
なんでこうなるの〜? という、
ハチャメチャな経験ばかり。
地上の楽園と呼ばれるハワイにおいてさえ、
勝手にドラマをつくりだし、
苦行をしている自分に笑うしかありません。
当時は、それが自分の思考だとは、
思ってもいませんでした。
まあ、そんなこんなで、
さすがの私も、スピリチュアルを卒業できました。
結局、無責任な空想の世界で遊んでいたのです。
今なら、ドラマチックな出来事の数々も、
自分の信じ込みがつくり出したとわかります。
「特別な私」を探しにハワイへ行ったのに、
出会ったのは「ハチャメチャな私」。
そして、「No」という勇気、
自分の感覚に従うことの大切さを痛感しました。
ハワイでの経験は、
原液のカルピスをそのまま飲むように、
すべてが過剰だったのです。
楽園を追放されて本当に良かったと、
今ならわかるのです。