S:フラクタル心理学の心理分析は見事ですが、どうしたら先生のようになるのでしょう。
K:まずは、フラクタル心理学をしっかり学ぶことじゃ。現象の構造があるからわかるのであって、当てずっぽうに言っているわけじゃないからのう。
S:そうですね。でも何かヒントをいただけませんか?
K:うむ。一つ言うとしたら、
一般化の視点じゃ。
この視点があると、なんとなく見えてくるものがあるんじゃ。
S:一般化?
K:例えば、タバコをやめたいのにやめられない人。
自分がタバコで苦労していないなら、なかなかわからないものじゃ。
そんなときは、一般化してみるんじゃ。
タバコを吸う人って、どんなときに吸うことが多いかな?
S:ああ、そう言えば、タバコを吸うとリラックスできるって聞いたことがあります。
そうか、つまりイライラや緊張があるときは吸いたくなりますよね。
K:そうじゃ。緊張があるのだから根本には不安や恐怖があるんじゃ。
じゃあ、爪を噛みたくなるときは?
S:へ〜? 爪をかみたいなんて思ったことないなあ。でも、ギュッと爪を噛むとしたら、やっぱりイライラしていたり、ストレスを我慢するとか?
K:そうじゃ。怒りを抑えているんじゃな。
いいじゃないか。
そんな風に、「◯◯をするときって、どんなとき?」と考えると、心理がわかりやすくなる。
だがもちろん、同じイライラでも、タバコと爪では微妙に違う。
ここからは訓練じゃな。
S:なるほど〜!
K:もちろん、これはクセだけじゃない。
例えば、公務員に共通の思考、看護師さんに共通の思考、経営者に共通の思考など、「◯◯する人たちって、どんなタイプ?」と考えるのも有効じゃ。
思考が現実化する。そして現実化した環境(職業)によって、さらにその性格が強化されていくんじゃ。
S:なるほど。以前看護師さんに、同じ病気の人は性格が似ているって聞いたことがあります。普段接しているから、体感的にわかるのですね。
K:そうじゃな。
兄弟順位もそうだが、まずは、基本を押さえた上で、その人特有の状況を加味していくんじゃ。
だから、フラクタル心理学は本当に変わりたい人を救出する心理学なんじゃよ!
さあ、タバコをやめたい人と爪を噛むクセを持つ人を解放しようじゃないか!