S:今日は末子ですね!
K:そうじゃ。
昨日も話したが、どの位置に生まれても損はない。ただ、時間とともに、「メリット」だったものが「デメリット」になったり、逆に「デメリット」だったものが「メリット」になったりする。
人生のタイミングに合わせて、変えていけばいいのじゃが、それがなかなか難しい。
感情脳が、変化を拒むんじゃな。
第一子や中間子は、子どものころ「デメリット」と思ってきたことが、大人になると「メリット」だとわかると解放される。末子はむしろ、子どものころ「メリット」だったことに、大人になって困ることがあるんじゃ。
S:へ〜! 何ですか?
K:末子が一皮むけるには、ひがみ根性と依存心を打ち壊すことじゃ。
親や上の兄弟姉妹がいることは、メリットだったはずじゃ。
そのために末子特有の、人の気持を察して、自然に協調することができる素直さや、人から好かれやすい性格が形成される。
じゃが、やがて、そのネガティブ面に気づくんじゃ。
親や年上の兄弟に囲まれて、どうしてもかまってもらいやすい環境だった。上の立場を経験しないということは、依存心がどうしても抜けきれないんじゃ。
そして、時間とともに望みが変わってくると、この依存心が足を引っ張り始める。
100%責任を取るという経験が少ないから、一人でやらなくてはいけないとき強いストレスを感じるんじゃ。「一人でできない。やって〜」という呪いがかかっているからじゃ。
責任感の欠如と依存心は、社会で活躍するには致命的な欠落となる。
S:そう言えば、末子は活発で明るいけど、自信がなさそうです。
K:そうじゃな。末子は、常に何かに負けているような気がしているんじゃ。それは、子どもの頃の位置がもたらす原型にとらわれているんじゃな。
また、ひがみ根性もある。上の子の写真の数は、末子より多い。上の子はいつも新品をもらうのに、自分にはお下がりばかり。その分、守られるというメリットを得ているのじゃが、それに気づかず腹を立てているんじゃ。このひがみを原動力に成功する人も多いが、それでは、いつか息切れしてしまうんじゃ。
S:なんと、もったいない! なんだか、かわいそうですね。
K:じゃが、ひがみと依存心から解放されたら、末子ほど強い存在はないぞ。もまれてきただけに、人たらしだからな! あくなき向上心が味方になってくれるぞ。
フラクタル心理学は本当に変わりたい人を救出する心理学じゃ。
さあ、末子の活躍をはばむ壁を打ちこわし、解放しようじゃないか。
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