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意識が先、現象は後

TAWは日本で生まれました。日本でなければこれは生まれなかったでしょう。その理由のひとつは日本人には宗教的な制限や抑圧がないからです。これはとても重要です。

一色真宇著 『こころの進化の6つの段階』第1章 出会い より

ご存知のように、従来の心理学ではいつも、トラウマを抱える人は両親の犠牲者であると言われています。

一色真宇著 『こころの進化の6つの段階』第1章 出会い より

あなたが本当に自由になり、あなたが存在する本当の理由を得たいなら、あなたは両親が自分を勝手に産んだという信じ込みから自分自身を解放しなければいけません。

一色真宇著 『こころの進化の6つの段階』第1章 出会い より

占星術に興味のある方なら、今、時代が大きく変わる節目だと聞いたことがあるかもしれません。それは約2160年周期だと言います。

『こころの進化の6つの段階』の中でも、南アフリカ人ギアナは、「この新しい世界…水瓶座の時代では、TAWは心理学の未来になると信じています」と語っています。

では、これまでの時代は、どんな時代(価値観)だったのでしょうか。

それを示す言葉が、「対立二元論」であり、初期には宗教の誕生がありました。

「善」と「悪」、「天国」と「地獄」、「神」と「悪魔」、「自分」と「他人」、「加害者」と「被害者」。

この枠組の中で生きるので、心理学でも、最終的に子どもは親の犠牲者という視点がはずせません。なぜなら「親は自分より先に存在して、勝手に自分を産んだ」からです。

カウンセリングの限界がここにあります。

もちろん宗教においても、神は常に外にいます。

その神が許したルールの中で、より良い存在になることで、あの世で天国へ行ける。

何が正しいのか、それはいつも外側から与えられます。

鼻先に吊るした人参よろしく、こうやってモラルを構築してきたのです。

「正しさ」を求めて従う一方、従えないなら「戦争」を起こすしかありません。

外国人にとって、大きな意味で宗教はDNAに刻み込まれています。

振り返って日本はどうでしょう。お正月は神社へ、クリスマスや結婚式はチャペルで、お葬式でいきなり戒名をつけて、それでいてほとんどの日本人は多神教でもなく「無宗教」と感じています。

外国人にとっては、信じられない無節操ぶりです。でも、見方を変えれば、リスペクトはしてもルールとしての宗教を必要としていないとも言えます。

日本は安全です。自然と他人に思いやりを持つし、自然と周りの人と協調します。

ルールで縛らなくても、それができる人が多いのです。

それは当たり前すぎて、とうていすごいとは思えません。

ここが面白いところで、すごい状態なのに、平凡(小さい)と感じます。

でも、案外、自分を小さいと思えるほど、簡単に時代の変化を越えることができるのです。

主人公(ギアナ)は、まず宗教の中にこの世界の真理を見出そうとしますが、それができませんでした。

それで、哲学や占星術、形而上学、神秘主義を探求します。心理学的ワークもたくさんしました。そして最後にフラクタル心理学に行き着きます。

私も若いころ、ギアナのように真理を探求しました。

昔は、悟った人は外国(ヒマラヤの奥地など)にしかいないと思い込んでいたので、外国から輸入されたセラピーやセミナーも有り難く受けていました。

当時のスピリチュアル仲間は、私も含めて親(日本)を嫌っている(見下している)人が多かったのですが、目の前のものを否定し、遠くのものにあこがれを持っていたのです。

どうしてそう見えるか、構造がわかると納得です。

さて、「神は外にいる」、この考え方は「親は外にいる」と相似形です。

だから一般的に、子どもに問題があるとき、最終的に親が加害者ということになります。

親が不十分と訴えることに、メリットがありそうです。

この対立二元論の常識(枠組み)を越えてみたらどうなるでしょう。

心理学やセラピー、占星術、神秘思想でも、もちろん一元論を語ります。
でも、どうしても例外がたくさんできてしまいます。

コペルニクス的転回が起きるとき、
それは最初、大地が揺らぐような感覚があるかもしれません。

でも、私たちは、もう薄々知っています。

閉塞感の中で生きてきたことを。

意識が変わることで、世界の見え方ががらっと変わることを。

意識が先。現象は後です。

こころの進化の6つの段階

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