「◯◯をやろうと思うの! 絶対にやるから!」
Aさんと会うと、いつも同じことを聞かされます。
「いいと思うよ。やればいいのに」
でも、次に会うと、相変わらず同じことを言うのです。
「◯◯をやろうと思うの! 絶対にやるから!」
どうやら、◯◯はAさんにとって、とてもハードルが高いことのようです。
「◯◯をやろうと思うの! 絶対にやるから!」
何度も同じことを言います。
なるほど。
人は新しいことはなかなか行動に移せないもの。
だから、Aさんは、無意識に言葉を繰り返すことで、行動できるレベルまで思考を増やそうとしているのです。(聞かされる方はいい迷惑ですが)
メッセージが伝わったと言えるのは、相手(自分)の行動が変わったとき。
つまり、行動が変わらないなら、伝えたとは言えません。
フラクタル心理カウンセラーは、相談者の心理を分析しアドバイスをする仕事です。
だからこそ、知識と伝え方のテクニックは別ものと知っておくべきです。
言葉(知識)だけでは人は動きません。
言葉に、温かさ、強さ、わかりやすさなど多くのエッセンスが加わって初めて伝わるのです。
カウンセラーは自分の発する言葉のゴールを強く意識する必要があります。
つまり、次の段階のカウンセラーを目指すなら、影響力を身につけていく必要があります。
それには、たとえ話を駆使したり、ストーリ仕立てで語ったり、いわゆるレトリックの技法も含め、幅広い伝え方のテクニックが役立ちます。
Aさんが同じ言葉を繰り返すのも、一種の自己催眠であり、強く心に刻み込むテクニックの一つです。
心に響く伝え方には、人に気づきを与え、人を動かす力があるのです。
アドバンストテクニック講座 レベル1では、30もの心に響く伝え方のテクニックを公開します。