TAW理論(Theory of an Advanced World・進化した世界の理論)は、フラクタル心理学協会会長 一色真宇先生が完成させた理論で、フラクタル心理学はこの理論に基づいた日本発の新しい心理学です。
TAW理論の歴史(第一フェーズ 約13年間)
1994〜2000年 前世の研究
1995〜1997年 歴史の研究
1998〜2004年 心理の研究
2004年12月 「宅急便事件」
2005〜2007年 全研究を物理学的センスで統合
2007 TAW理論「真夜中の光」完成
フラクタル心理学の歴史(第二フェーズ 約13年間)
2007 マスターTAW講座スタート(現フラクタル心理学マスターコース)
2009 国際TAW協会設立
2013 フラクタル心理カウンセラー養成講座スタート
2015 TAWをフラクタル心理学とTAWフラクタル現象学に名称変更(商標登録)
2016 一般社団法人フラクタル心理学協会に名称変更
2019 フラクタル心理カウンセラー養成講座完全リニューアル
関連出版物
2005 すべての問題には解決法がある アクエリアス・ナビ刊
2009 人生乗り換えの法則 望み通りの人生を創り上げるTAW理論 講談社刊
2011 「きれい」を引き寄せるCDつき美容瞑想 講談社刊
2014 「自分革命」〜脳を成長させて思い通りに生きる方法〜 角川フォレスト刊
2014 みんな言葉の力をみくびってる! アクエリアス・ナビ刊
2020 ひとを変える魔法 同文館出版刊
出会い
私が初めて一色真宇先生と出会ったのは2005年。ちょうど2004年12月に「宅急便事件」が起きて、一色先生が一元を確信した直後です。私はもともと家族や仕事に不満があり、「なぜ私はこんなに不自由なのだろう」とぐるぐる考え続けていたころです。
遡ること91年、バブルの崩壊とともに、その反動として精神世界(スピリチュアリズム)が日本でも少しずつ浸透していきました。私は貪るようにそれらの本を読み、どこかに人生の仕組みを知っている賢者がいるのではと夢想するようになりました。そして、賢者を探し出し、この世界の秘密を学ぼうと決めたのです。
やがて、いろいろなセラピーやセミナーに通うようになりましたが、賢者はどこにもいませんでした。「あなたはそのままでいい」「ジャッジするな」「あなたは新しい時代の先駆者」と言われても、その場にいるときは気持ちいいのですが、日常に戻ると何も変わっていません。だからこそ中毒のように、一つのセミナーが終わると次のセミナーを探し続けていました。
しかしある時、これ以上探しても無駄だと思う出来事がおこりました。賢者などどこにもいない。それでも、なかなか決心できなかったのですが、最後にもう一つだけ受けて、それですっぱり精神世界をやめようと決意しました。その最後に訪れたのが、一色先生だったのです。
2005年、一色先生はカウンセリングや講座を一人で教えていました。「生きがい発見講座」、「心を自由にする催眠療法(インナーチャイルド療法セラピスト養成講座)(前世療法セラピスト養成講座)」、「ワンネスという真理」など、その講座は、精神世界そのもののようでもあり、はたまた心理学や自己啓発のようでもあり、全体像がよくわかりませんでした。
2004年12月に一色先生は悟りの体験(宅急便事件)をしたとのことで、講座の中でも、ずいぶん熱くその事件のあらましを語ってくれました。でも正直、前後関係もわからず、私の乏しい知識(ボキャブラリー)の枠に無理やり押し込めようとしても、とうてい真意は共有できなかったのです。
私は、「言っていることは正しいと直感的にわかるが、全くわからない(説明できない)」という不思議な状態におちいりました。
あの頃、一色先生は「1%の悟りには力がない」ということを痛感していたのだと思います。言葉にだまされている世界で、同じ前提を持たない人に言葉で説明することには限界があります。同時に私も、「探していたのはこれだと実感しているのに、全くわからない(説明できない)」というジレンマを抱えることになりました。
ただ、TAW理論を真に理解するためには、まず自分のこころを成長させなくては駄目だということだけはわかりました。被害者意識がデフォルトの状態では、脳は動かないのです。
こころを細かく細かく見ていくと、すべての問題の原因が少しずつ見えてきました。「かわいそうな私」という美化をはずすのは、ときに痛みを伴います。しかし、その先にモヤモヤの霧が晴れた爽快な視界が手に入るのです。一色先生には本当に助けていただきました。この体験は、フラクタル心理カウンセラー養成講座をつくるときに多いに役立ちました。
ところで、ある理論を深く理解したいとき、それを作った人の根本思想(全体の目的)と思考遍歴をなぞることは大いに役立ちます。これをやって、次にこれをやって、こうなった。開発者の脳の使い方を再現しながら論理の流れを追うことで、自分の中にようやく理解の回路ができるのです。こころの修正をしながら、私はコツコツと一色先生の論理の流れを追うようになりました。
一色先生は、誰もが一度は考える「この世界の仕組みを知りたい」という問いを、本気で探求し解明した稀有な思考力と実行力の持ち主です。
自分の人生が自分の思い通りにならないと感じる人はたくさんいます。ですが、普通はそこで思考停止してしまいます。
一色先生は、思い通りにならないということは、「運命がある」ということで、運命があるならば、そこには必ず法則性があるはずだから、その法則性を解明することで、人間が無駄に苦しむ必要はなくなるはずだと考えました。そして、それを実際に成し遂げたのです。
10年以上に及ぶ孤独な研究を経て、2004年「この世界は、時間も空間も100%例外なく自分の意識がフラクタル構造で投影されたもの(一元論)」という結論に至ります。その研究を一冊にまとめるのに3年を要しました。TAW理論が完成したのは2007年のことです。
育てる
第2フェーズでは、私も微力ながら関わっていきます。どれほどいいものも、それが必要とされている人に正確に伝わらなければ意味がありません。一色先生一人では、物理的に教えられる人数も限られます。そのために講師やカウンセラーが必要となります。そして、養成するためには組織も必要になっていきます。
私にとって、学ぶというフェーズから、教える、育てるというフェーズになるわけですが、正直、あの頃、TAW理論の素晴らしさを実感していても、それを説明するのは非常に難しいことでした。自分の前には一色先生しかおらず、開発者しか語れない実感をともなった内容を、一般の人にどのように伝えたらいいのか、非常に苦慮しました。つまり、私自身が、まだ1%の理解だったのです。
カウンセリングにおいても同様です。TAW理論がカウンセリングに応用できるのは体感としてわかるのですが、構造をよくわかっていたわけではありませんでした。つまり、再現性がないということです。それでも上辺を真似しながらやり続けるしかありませんでした。古い先生方は皆感じていたジレンマと思います。
この世界は自分の脳の発達のレベルでしか認識できません。だから、私がわかるならば、あとに続く人はもっと簡単にわかるはず。これがマスターコースを教えたり、カウンセラー養成講座を作成する強烈なモチベーションでした。現在、あっけなく理解していく受講生が多く、思考の現実化を実感しています。
フラクタル心理学は一元論を土台にした心理学です。世界の構造、人間の心理の構造があるからこそ、実用的な心理学なのです。フラクタル心理学を知れば、あとは自分の夢を叶えていく過程そのものが悟りへの道となります。悟りとは、きわめて現実に根ざしたものです。
コツコツ、コツコツ教え続けて10年以上たちました。
現在、2月に出版された白石美帆先生はじめ、実績を出される優秀な講師や受講生のみな様が全国に誕生し、活躍されています。次世代の先生方が、マスターコースをメインで引っ張っています。
新しいフェーズの扉が開こうとしているのを感じます。