迷いやすい自分を変えたい人、必読!

人生は小さなことから大きなことまで選択の連続だ。

今日のお昼は何を食べるかということから、就職、転職、結婚、引っ越しなど、大きなことまで。
日々の選択の集大成が、今、ここの私をつくっている。

となれば、失敗したくない。
後悔のない選択をしたいと思うのが人情。

すると、一層迷いが深まる。

 

私は昔から2択で迷うクセがあった。

何かを選択する時、必ず同程度に魅力的な選択肢があらわれるのだ。
もちろん、それぞれ一長一短がある。
それだけに選べない。

学校の選択も、就職の選択も、どちらか落ちてくれれば楽なのに、魅力的なところに二つ合格してしまうのだ。

これは自慢ではない。
本人はいたって真面目に悩んでいたのだ。
これまでも、さんざん迷った挙句、結局、後悔することが多かった。

同時に二人の男性から告白されたこともある。
微妙にタイプが違うから甲乙つけがたい。

どちらを選ぼうか迷いに迷って、それでも結論が出ず、会社をズル休みして考え込んだ。AくんとBくんの表を作って、点数までつけたけど、結局決められなかったのだ。

こうなると、もはや病気だ。頭を抱えてしまった。

ああ、どちらが正しい選択か誰か教えて~!
私は虚空に向かって叫んだのだった。

 

それで、というわけではないが、私は「直観力養成講座」なるセミナーに参加したことがある。

練習すれば誰でもチャネラー(高次元の情報を伝える人)の能力を身に着けられるというのだ。
優柔不断な自分が嫌で嫌で、とにかくスッキリ選択できる人になりたかった私は、藁をもすがる思いで参加を決めた。

セミナーには50名くらいの男女が参加していて盛況だった。
様々な訓練をして、閉じ込められていた直観力を解放するのだという。

例えばこんな風に。

事前に集めた個人の私物をランダムに選び、その物から持ち主の情報を当てるワーク。
(私は事前に自宅の鍵を出していた)

私の鍵を手に取った人は、持ち主(=私)をこう描写した。
「この鍵の持ち主は、非常に自分に厳しい。とても疲れていて、今は癒されたい、休みたいと思っている」

これだけだったが、妙に当たっていると思った。

確かに私はいつも迷っていたから頭が疲れていたし、癒されたかった。
この人すごいかも!

今度は私の番だ。

私は、カラーペンのセットを手に持った。
小さなイチゴのイラストのついたカラフルなペン。
そう言えば、昔、本物(?)のチャネラーが私の私物を撫でながら、私の性格を当てたことを思い出した。物にはその人の波動がこもるという。

私もカラーペンを撫でてみた。困ったなあ。何も浮かばない。

しょうがないので、私はそのペンを好むだろうタイプを言ってみた。

「このペンの持ち主は女性。小さなことに喜びを見いだす感性を持ち、好奇心が旺盛ですね」

ペンの持ち主(女性)からは「当たっている!」と喜ばれた。

こんなんでいいの? これがチャネリング?? 当たり前のことを言ってるだけじゃない?
チャネラーって、もっと本当にわかっている特別な人なんじゃないの?

次のワークは、参加者同士がペアになって正面に座り、手を握り合い、相手の頭の中を読むというものだった。私がチャネラー役だった。

相手の緊張が伝わる。でも、正直、相手の頭の中なんて何も読み取れない。

…。

焦る。

困り果てた私は、とうとう開き直った。
どうせ何も失うものはない。もともと妄想力だけはあるのだ。

私は勝手に相手の女性を主人公にストーリーを語りだした。
あたかも何かが見えているように目を細めながら。

「湖のほとりで、しゃがんでいるあなたが見えます。太陽が沈みはじめています。すっかり日が暮れました。あなたはとても悩んでいます。今日は満月です。とうとう意を決して立ち上がり、あなたは歩き始めます。周りには誰もいません。あなたは新しい道を行くと決意しました。そして、一人で歩きはじめたのです」

「やはり一人で行くのですね! その先はどうなるのですか?」
ペアの女性が、叫んだ。

驚いたのは私の方だったが、彼女の反応に勇気づけられ、徐々に調子が乗ってきた。

「大丈夫です。地平線の向こうから日が昇り始めています。夜明け前が一番暗いのです。ああ、その先には、素晴らしい人間関係が待っています!」

「ありがとうございます!! 嬉しい!」

彼女は本物のチャネラーを前にしたように、感激のあまり涙まで流したのだった。

後から聞くと、彼女は離婚したばかりで、ずっとその選択が正しかったのか悩んでいたそうだ。
私の話に勇気づけられ、これでよかったとようやく自分の選択に納得したのだった。

私は、口からでまかせを言って、励ましただけだったけれど、結果オーライだ。

私たちの悩みや希望は、正直、普遍的なものだ。
特に、この手のセミナーに出る時は、人生が最高に幸せなときってわけじゃないだろう。

私たちは心が弱っているとき、「大丈夫よ!」と強い誰かに太鼓判を押してもらいたいのだ。

だから、抽象度高く語られる物語の解釈は聴き手のものなのだ。人は勝手に自分をそこに当てはめて補正して話を聞く。もちろん、相手への依存度(信頼度)が高ければ高いほど、自分のことをわかってくれていると錯覚するので、より当たっているように感じる。ある種の催眠だ。

内面は必ず外面を変えるから、観察眼が高い人なら、相手の持ち物、服装、言葉使いなどで、その人の悩んでいることの傾向くらいわかる。

つまり、チャネリングのエッセンスは洞察力と場の支配力なのだ。

私たちには、自分の知らないことを知っているという人を無条件に信じてしまう傾向がある。
マインドコントロールは案外簡単だ。

ところで、彼女の私へのチャネリングは、正直覚えていない。
それほど当たっていると感じなかったのだろう。

当たるも八卦、当たらぬも八卦。

 

 

 

 

 

 

 

さて、話を戻そう。

私の迷いグセを直す試みは、どうやら方向性が間違っていたようだ。

結局、フラクタル心理学で本当の原因は簡単にわかってしまった。

フラクタル心理学は「思考が現実化する」という視点から心理を見ていく。

すると、必要以上に「迷う人」はどんな人だろう?

一言で言うなら、「エネルギーは出さないけど、欲張り」な人だ。

例えば、100円しか持っていないのに、ケーキもプリンもバームクーヘンも和菓子も、コーヒーも飲みたいとなるとどうだろう?
どれも中途半端になるはずだ。

欲望が強いから、一度に全部欲しい。
でも、少ないエネルギー(100円)しか出すつもりがないのだから、欲しいのに選べない。
こんな感じだ。

そうやって、迷ってばかりいるから、持っているエネルギー(100円)すらダダ漏れ状態だ。
すると欠乏感だけが高まり、さらにケチになり動けなくなる。
こんなカラクリになっている。

欲望の強さは生きるエネルギーだ。それを減らす必要はない。
迷いグセを直したいなら、どれを選ぶか考える前に、ケチな自分を変えることが先だったのだ。
100円じゃなく、10,000円出せってこと。

誰かに幸せにしてもらおうなどという受け身の意識が、ケチな自分をつくる。
選べなかったものをいつまでも考えて、今、ここをおろそかにしてはいけない。

結局のところ、どちらを選んでも同じだ。

選択したものに肉付けしていくのは自分しかいないのだから。

 

 

 

 

 

 

私たちは、幸せになるために生きている。
そして、できれば後悔のない選択をしたいのも事実だ。

それは可能だ。

「思考が現実化する」のだから、思考し続けるものを、やがて人は体験することになる。

だから、自分の選択が正しかったのか間違っていたのかを探し続けることはあまり意味がない。

それよりも、自分の選択したものを、全力で、集中して、育てる。

エネルギー全開でそれが出来るなら、その先に待っているものは、美しく咲き誇る大輪のバラしかないのだから。