共感が大切なワケ

優れたカウンセラー、医師、教師、営業マンなどに共通する特徴はなんだと思いますか?
それは、共感力の高さです。

こういった職業は、相手をその気にさせなくてはいけません。

医師やカウンセラーだったら、何が問題なのかを理解させ、今後の行動を変えてもらう必要があります。

営業マンならば、その商品やサービスが必要だと相手に思わせ、購入という行動を起こしてもらう必要があります。

教師も、相手の足りないところ、やるべきことをアドバイスし、成長へ向けて行動を起こしてもらわなくてはいけません。

人に影響を与えるということは、人の行動が変わるということで、
最終的には、人生が変わるということです。

では、芸術家はどうでしょうか。
自分の思うままに振る舞えばいいのでしょうか?

いいえ、一流の芸術家は、やはり本質的に人生に対して共感力が高いのです。
だから、多くの人は気づいていないけれど、本当は感じたい何かに影響を与えます。そして、それを受け取った人の人生が変わるのです。

私たちは、相手が自分を理解していると感じられると、その人の話を聞こうと思います。

ですから、どれだけ素晴らしいアドバイスも、共感がなければ、ただの自己満足です。

相手が今どのような状況なのか、何に苦しんでいるのか、何を欲しているのか。

共感とは、感情に巻き込まれ同化してしまうことではなく、相手の真のニーズを深い部分から感じ取ることです。

よく、人馬一体と言いますよね。競馬などを見ていると思うのですが、あれは、馬が走っているのでしょうか、騎手が走っているのでしょうか。

馬(感情)を必要な方向へ早く走らせるには、騎手(理性)は馬を巧みに操りながら方向性とやる気を起こさせなければいけません。つまり、いったん馬に乗らなければいけないのです。

車も同じですね。
右に走っている車を左に向けるためには、いったん右に走っている車の運転席に座らなければいけません。つまり、車を動かすためには、あえて、相手の車に乗ってみる(同じ方向を向く)必要があるのです。

実は、この共感のエッセンスは、自分自身に変化を起こしたいときにも利用できます。

人生が停滞しているとき。
新しい世界へ行きたいとき。

でも、自分ではどうしていいかわからないとき。

そういう時、あえて、これまで知らなかった世界へ飛び込んでみるのです。
つまり、人の車に乗ってしまうということ。

例えば、文系でこれまで科学に全く興味がなかったならば、
あえて、最新の科学の理論を追ってみる。

最先端と言われている分野にどっぷり浸かってみる。

ちんぷんかんぷんでも、その分野の言葉になんども触れていると、やがて親しみが湧いてきます。

少なくとも現在、最先端だと言われている世界は、よくわからないはずです。
だからこそ、相手の車に乗ってしまって、ある程度、連れて行ってもらう。

乗らないと(共感できないと)動かせない。

新しい分野の専門家レベルにならなくてもいいのです。

共感できるレベルを目指せば、やがて最先端のエッセンスを自分のものにできるでしょう。

共感力とは、同化してしまうことではなく、同じ方向を向くこと。

そのとき、人生が動き出します。