嫉妬の正体

ネガティブな感情は誰にとっても嫌なものですよね。

社会生活では、前向きに振る舞うことが求められます。だから、私たちはネガティブ感情を無視するクセがついているんです。でも、長年無視していると、対人関係でトラブルを起こしたり、心身が不調になることもあります。

だから、アンガーマネジメントやグリーフケアなど、怒りや悲しみに対処する心理療法プログラムが存在します。

でも、怒りや悲しみは認めても、嫉妬心(妬み)を認められる人は多くありません。
なんだか格好悪いですもの。

例えば、友人が幸せな結婚をしたとき、ちらっと胸が痛くなったことはありませんか?
同僚が上司から褒められたとき、自分は何も言われなかったというだけで否定された気分がしませんか?

たいていもやもやした嫉妬心は無視され、笑顔で「おめでとう!」なんて言ったりします。

もっと、スッキリ生きたいですよね!

嫉妬は、本来自分が手に入れるはずのものや状況を、他人が持っているときに生じます。「私も頑張ろう」と奮起できるなら良いのですが、「私は欲しくない」と自分を誤魔化したり、持っている人を批判したりするのです。

でも、案外単純な事実を知らないばかりに、感情を増幅している場合があります。
私たちの認知は、多分に錯覚(空想)が含まれているのです。

 

そこで、どんな認知の歪みがあるか調べてみましょう。

私たちは普段、次のように他人の状況を認識しています。

他人の持っているもの=自分が当たり前に持っているもの+嫉妬を感じるもの

「当たり前」は認識できないということがポイントです。

自分が持っているものは、空気や太陽のように「当たり前」で、それがどれだけ価値があるか本人には認識できないのです。価値がわかるのはせいぜい失ったとき。その反面、他人が持っているものは、自分にはないと痛烈に分かります。だから羨ましいし、すべてを手にしている人がいるように感じるのです。外側はどこまでも拡大していきます。

これは幻想なのですが、感情が動けば動くほど、この幻想がリアルに感じられて苦しいのです。

相手に近寄ってみると、決してすべてが満たされているわけではないとわかるでしょう。セレブに見える人が借金を重ねていたり、愛人問題で苦しんでいたり、子どもの問題を抱えていることもあるのです。

もちろん、部分を比べるなら、うらやましいと思うものを持っている人は実際にいます。しかし、思考が現実化しますから、その人たちはそれを得るために多大なエネルギー(時間)を費やしているのです。とすると、自分がそれを持っていないならば、他のことに時間を費やしてきたからということになります。

 

つまりこれは、

優先順位の問題なのです。

例えば、美しくいるために、毎日エクササイズをして、決してだらしない服装もせず、厳密な食事制限をしている人がいます。

逆に、ケーキを食べながらテレビをボーッと見ている生活を優先してきた人もいるはずです。この二人は、同じ結果にはなりません。

優先順位を自覚的に決めているか振り返りましょう。

何かを得るならば、何かを失うのがこの世界のルールです。

この世界をつくる仕組みを知らないと、嫉妬が生じるのです。

 

だから、嫉妬を隠したり、自分の心を癒やすことに時間を使うぐらいなら、正直に欲しいと宣言した方がマシです。そして、それを手に入れるよう戦略(優先順位)を練りましょう。

そのためにも、まず自分の「当たり前」の価値をしっかり認識した方が良さそうです。
案外、すでに価値あるものを持っていることが多いのです。自分の人生に損はないとわかったら、安心して新しい目標に邁進できます。

 

世界の構造を深く知って、心を爽やかに解放していきましょう。