先日、古い友人と会っていて、気づいたことがあります。
モヤッとしていた部分の理解が進んだのでシェアしますね。
その友人は、フラクタル心理学を始め、いろいろな学びをしてきた人です。
実生活でも大きな実績を出してきました。
現在、仕事も順調で充実した毎日を過ごしています。
プライベートも満たされ、素晴らしいお家にも住んでいます。
本当にうらやましい生活です。
ただ、本人にその自覚があまりないのです。
そして、時々、頼まれてもいないのに家族や他人の心配をします。
起こってもいないこと、自分に関係もないことを心配(思考)しているのです。
これは、穴を掘ってはそれを乗り越えてきた昔のクセです。
フラクタル心理学では、このような状態を「脳がヒマ」と表現します。
面白いのですが、どれほど物理的に忙しかったとしても、繰り返し習慣化された毎日を送っていると脳はヒマになります。
こんなとき大抵、夫や子どもが何かを挑戦しようとすると、過度に心配を作り出し自分が解決してあげたくなるのです。でも、心配も思考ですから、そのような未来を作ってしまいます。
本人もそれはわかっているのです。
でも、次なる目標がぼやけている。
ある程度、自分の人生を生きてくると不満はそれほどなくなります。
物理的にも精神的にも大きな問題はないし、ぶっちゃけ、「絶対これが欲しい!」という欲望もないのです。
つまり、エサが足りない状態です。
ここが、分岐点です。
どうやら、私たちは幸せを感じるのがヘタなのかもしれません。
この程度で喜んじゃダメ、満足してはダメ、と自分をいつも鼓舞してきたのです。
これは、永遠に達成感を先延ばしにしている状態と言えるでしょう。
もちろん、何をやっても永遠に不足はあります。
でも、なぜ、自分に達成感を与えないのでしょうか。
それは、過去、満足したら動かなくなる子どもの自分がいたからです。
つまり、スタートでは、不満足があるからこそ、頑張れた自分なのです。
「親は子どもが欲するものをすべて与えるべき」
言葉にしないとしても、ほとんどの子どもが持っている勘違いです。
でも、この願いが完璧に叶えられることはありません。
だから、しぶしぶ成長を始めたのです。
フラクタル心理学では、この原初の被害者意識を解除していきます。
未熟な心が捉えた親への認識を修正するのです。
それなのに、あの頃願った未来を生きている自分を認められない。
もっと上がある、もっと成功している人がいる。
それはそうなのですが、満足したら成長しなくなるという信じ込みはもういらないのです。
この信じ込みがある限り、永遠に自分を認められません。
そうか、
そろそろ、新しいステージへ行く時なのですね。
それはどんなステージなのでしょう。
満たされているからこそ、もっと創造したくなるステージがあるようです。
もっと広い視野でものを見るステージ。
この段階では、明確な未来は見えなくなります。
でもいいんです。
そんなときは、今の現実をしっかり味わい、褒め称えるとき。
目の前に現実化したものの素晴らしさを実感するとき。
そして、とにかく最先端のものに触れていくのです。
未来の自分のために最先端を取り入れていくのです。
やがて、創造主の感覚が目覚め始めます。
世界と自分がしっかり同期するのです。
脳は創造のシステムです。
ですからヒマを最も嫌います。
脳は常に創造していたいのです。
創造(クリエイション)そのものが喜びなのです。
シンプルに生まれてきた目的はそこにある。
「自分は創造主」といくら叫んでも、言葉だけではただの傲慢な遠吠えにすぎません。
同じことを言っていても、意味が全く違うのです。
満たされた人にこそ、さらなる創造のステージが開かれるのですね。
マスターコースの全貌が見えてきました。
そして、なんだか面白くなってきました!